自らの人脈を就職の為に賢く利用する
意外に多い人脈(コネクション)からの決定
離職をしたときに次の仕事を探すため、まずは知り合いや親戚に頼ろうと考える人は少ないようです。
少なくともわが国ではそういう考え方の傾向がはっきり見られます。
しかし米国等においてはとても一般的な求職情報の収集であり、ごく当たり前の求職活動でもあります。
米国労働省の統計調査では、米国の再就職者の3分の2がパーソナルネットワークと呼ばれるなんらかのコネクションによって就職先を決定しているというデータもあるほどです。
しかし、日本におけるネットワーキングなどのコネクション開発による求職活動成功実績はだいぶ低調です。
低調な理由は、コネクション開発に取り組むことが恥ずかしいとか、やり方がよくわからないという理由もあるようですが、
中高年者においてはどうやらコネクション開発をする相手に迷惑をかけてしまうのではないかと懸念して、二の足を踏んでしまっている状況も少なくないように見られます。
さらに、なんとか頼み込んで、もしも仕事先を紹介してもらったときには勤務条件等が自らの望むワークスタイルにマッチしていない場合でも断れなくなってしまうのではないか、イヤイヤ働かざるを得なくなるのでは困るな、と思ってもいるようです。
快適で有利なコネクションでの情報収集活動がうまくいかない二つの理由
前述した不安や懸念を払拭できる進め方とは、自分が頼まれたときのことをイメージしてみると想像しやすいかもしれません。
あなた自身が、誰かのコネクション開発の相手として期待され「どうかひとつ仕事先を紹介してくれませんか」と依頼されたとしたら、どういう感じ方をすることでしょうか。
おそらく二通りあるでしょう。
ひとつは、あまり乗り気になれないときです。
頼まれた相手が個人的に嫌いであるわけではないけれど、どうにも役に立てそうにない。どうすれば役に立てるか、
よくよく考えてみても自分がどこかの会社の重役であるとか人事採用担当であればともかく、どこに対してなにをすると良いのか考えもつかないので途方にくれてしま回ことになります。
また、もうひとつのパターンとしては、頼まれた柏手になんらかの恩義とか、好意などを感じていて、
だからこそ絶対に期待に応えようと張り切って支援活動を開始したときです。しかし、自分自身が求職活動をするときですら簡単ではないようなことですから、なにか特殊な支援が可能になる技能や職位にあればともかく、やはりそう簡単に結果に結びつくこともないでしょう。
そうすると、なんとかしてあげなくては、という思いが強ければ強いほど、役に立たない自分のふがいなさを痛感し、心底がっかりしてしまうことになります。
こういう状態になると、依頼してきた恩人とか知人の方に対して、合わす顔がない、面目次第もないと思いつめてしまい、かえって連絡もできなくなって疎遠な状況が続いてしまいかねません。
いずれにせよ、頼まれた結果、あまり芳しくない状況に陥ってしまいそうな予感がするわけです。
よって、「自分も頼まれたらイヤなことは、他人にも頼んじゃまずいだろう」と判断してコネクションの活用に積極的な姿勢がもてなくなるのだと推察されます。
快適で有利なコネクション活動を進める方法
簡単に言えば、コネクション開発における情報収集活動を依頼されたときに、自分がイヤだなと感じてしまう状況に相手を追い込まないように留意するということに尽きます。
まず、直接的な成果を求めず、求めてもいないのだということを先方によく理解してもらう必要があります。
求めているのは、どこかの会社の重役の私用携帯電話の番号でもなく、人事部の採用担当者のパソコンに入っているマル秘の採用計画と合格判定条件ファイルでもないのだと伝えます。
自分にとって有益なのは、これこれこういう自らのキャリアやスキルを活かせそうなポジションを探すうえで、
もっと詳しく情報を持っていそうな人や場所、ウェブ上のサイト他を知っていたら教えて欲しいというリクエストをすることです。
そして自分の求める職業像とか、キャリアやスキルの内容について簡単にまとめた資料を託すことなのです。
いきなり職務経歴書を渡すのではありません。
大切なのは、一度コネクションを使って働きかけはじめたら、先方からどのような貢献があろうとなかろうと自分が進めている活動全般についての状況をまとめ、報告を行うことです。
なんの貢献もしていない相手に対して、他の活動の成果を報告したら、かえって皮肉やあてこすりにとられないかと心配する必要はなく、基本的に先方は喜びます。
その時点までになにもアクションが取れずにいても、他の進捗状況をみて、なにか貢献できそうなものをイメージしたり、
またはすでに進みつつある別系統のコネクション関係の中に、自分はもっと重要な知り合いを有していることを思い出したりもしてくれます。
コネクション開発を依頼された側も、依頼したあなたと一緒になにかの目標に向かって活動を進めているような連帯感を持ってもらえればしめたものです。
有力なサポーターとしてこれまで以上に情報収集活動を支援してくれることが期待できるようになるでしょう。
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