面接でのテクニック:合否を決める5分間を攻略する
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面接交渉は試験や諮問、審査ではなく、交渉です。試験ではなく交渉として捉え、ネゴシエーション面接スタイルをお薦めしている理由は、
再就職活動・転職活動が企業や組織や団体に対して、どこでもどんな仕事でも、どんな働き方や条件であっても受かりさえすれば良いというものではないからです。
そして、面接交渉は通常一対一もしくは一対三、四名での直接コミュニケーションです。
よりよく受かるためにはよりよく意思の疎通が行われ、良い評価や印象を残せるように留意したいものです。
ここからは3回に分けて、面接交渉の成功確率を高めるための各種のテクニックを説明しましょう。
合否を決める5分間を攻略する
意識するべき選考時のロジック(評価される応募者となってしまうための5分間)
面接の場面で面接官を務める相手は誰でしょうか。
人事の担当者であったり、部門の担当者や上司となるであろう人、部門責任者クラスかもしれないし、もしかすると統括する役員、役付き役員、そのなかでも代表取締役社長などなど。
どういう立場の面接官が出てきたとしても、彼らはいずれも会社を代表するような顔をして、そのように振舞ってもいるはずです。
そんな振舞いをされると応募者としては、相手は会社そのものだと感じてしまいます。
しかしもちろん彼らが会社そのものであるはずはありません。
会社とは法人であって意思や感情はありません。
それに対してどのような担当者も、社長といえども個人です。
個人には感情があり、感情に基づいた好悪の感覚が必ずあります。
だからこそ応募者は少しでもよく見えるように努力をすることの意味があるのです。
面接相手が法人の中に属する個人であることに関して、もうひとつ考えておくべきことがあります。
それはほとんどすべての面接柏手は組織の中のどこかの中間段階に組み込まれているという事実です。
社長クラスであればそうではないかもしれませんが、ほぼ全ての面接相手は命令報告系統、いわゆるレポートラインを有しています。
言わんとするところは、面接官はみんなサラリーマンであり、サラリーマンである以上は業務を効率的に成果を生み出さねばならないという現実です。
面接官を務めたことの多い人の話では、
「こちらも仕事でやっている以上、結果を出さねばなりませんからね。
かといって駄目そうな応募者相手のときはどんどんはしょって短い時間で終わらすなんて無茶はできないけれど、
その代わり合否の判定では、すばやく確実な判断をするように心がけています。
やっぱり時間をいっぱい使って面接して、それから合否を考えて、などということではまずいわけです
考える時間もかかってしまうわけだし、あとから考えているうちに、こういう判断結果になるのであれば、こんなことも聞いておきゃよかったとか、あぁこんなこと聞き忘れちゃったという貝合にもなりかねませんから。
そういう失敗や後悔を極力防止するためには、やはり面接を始めたら早いタイミングで合否についてある程度しっかり結論めいたものを持って、
あとはその結論に基づいて聞くようにしています」
このように考える面接官は決して少数ではないようです。
あなたが今後受けることになる面接交渉では、どこでも早い時間帯である程度の仮説めいた合否判定がされることになります。
一説によると、最初の5分間ぐらいでおおむね決まるとも言われています。
そういうとき、たとえ面接時間が40分、1時間、それ以上あっても、決めるために要する最初の5分間が極端に延びることはないようです。
断を下すために必要な情報としては、第一印象から態度、風体、礼儀や姿勢、入室時の動作なども考慮されます。
さらに、このときなにより重視されるポイントは、最初の5分間に交わされるやり取りです。
面接交渉の間中、ずっとやり取りはしているのに、合否に関わるのはこの部分だけというのは乱暴な話のようにも聞こえます。
先ほどの面接官にもう少し詳しく聞いてみますと、
「なにも5分が過ぎた後で、有効な情報に関するやり取りがあったときにそれを無視するわけではないですよ。
ただ、良いなこの人は合格だな、と思う応募者と、駄目かなと思う応募者に対して、同じように話を聞き続けるわけではないですからね。
結果的には最初の5分があとの時間すべてに大きく影響を与えているのは間違いないですよ」
この言葉をもうすこし踏み込んで理解すると、面接官もサラリーマンですから仕事についての報告説明は欠かせないということです。
特に自社の業績利益や将来の成長に関与していただくことになる即戦力人材を採用しようというときには、
何人もの社内関係者がどういう判断結果が下されるのか注視しています。
面接官は自らの判断で不合格と決定したのであれば、上司に対して不合格の理由を明示しなければならないでしょう。
なぜこの応募者がいけなかったか、理由となる明確な根拠はあればあるほど、あっただけ説明はしやすいはずです。
逆の場合にも同様です。
面接官の選考段階において合格という判断を下したときは、上司に対する説明報告と同時に、
次に面接を行う予定の部門責任者クラスに対しても、合格理由や有利な材料となる特記事項等を整然と並べておかねばならないはずです。
そうであれば、合格の判断を下す(もしくは下すであろう予定の)応募者に対しては、面接でのやり取りが自然とやはり好意的なものになってくることでしょう。
そして面接官自身は気づいてない、もしくは認めないかもしれませんが、
まったく同じやり取りや態度であっても、5分間経過時の合否の仮説が異なれば評価が一変することすらありえるのです。
たとえば面接交渉の場で、応募者が少し難しいテーマについての考察を問われたとき、簡単に考えてうかつなことを述べてしまうことのないように、じっくり言葉を選んで慎重な言い回しで語ったとします。
これを見て、すでに好感と合格の仮説をもって聞いている面接官は、
「この人は軽率な反応をせず、どのような答えが適切か選択して言葉を選ぶことで、周囲への影響なども配慮して答えている
。とてもすばらしい応答だ。合格間違いなし」 と思うのです。
一方、不幸なことに、その質問を発するまでの段階で、反対の評価と仮説、要するにダメだという仮説を持たれてしまった応募者は、そのあとでまったく同じ回答をしても、
相手の面接官は同じ回答に対して、
「なんでグズグズ、グズグズ言っているんだ。
この応募者は自分の意見というものがないのか、もしくは考えたこともないのではないか。
優柔不断であいまいだ。不合格だな」
と考えながら聞いてしまうことすらありえるのです。
面接官は言います。
「やはり、自分が面接して合格者として次のステップに進んでもらう応募者に対しては、応援する気持ちにもなりますよね。
がんばって欲しいと純粋に思うだけでなしに、万一次のステップでへマをしでかしてくれたら、やっぱりそこからクレームにもなりかねません。『きみの目は節穴かっ!』なんてね。
だからといって特別なマル秘情報を教えたりはしないですけれどね。
でも、最低限、次の面接ステップの責任者や役員からその候補者を合格にした理由は何なのか? と問い合わせがあったときには、私も答えれらるようにしておかなくてはね」
これで、どうしても最初の5分間を上手に乗り切る必要があるとおわかりいただけたでしょうか。
最初の5分間で面接官の心をつかむには?
とても重要な、面接交渉の成否すら左右するほどの最初の5分間をどのように乗り切るべきでしょうか。
態度や風体、姿勢や視線、声の大きさなどなどすべてを駆使して好感を獲得し、
そのうえで、何を聞かれても自信をもって待ってましたとばかりに舌なめずりして、しかしそういう気持ちはおくびにも出さずにジェントルにしっかり答えることにつきます。
そこが難しいんだ、と思われるかもしれませんが、じつはさほど難しいことではありません。
何も準備しなければ確かに難しいでしょうが、簡単な準備をするだけでOKです。
というのは、最初の5分間で交わされるであろうやり取りや、質問される内容とは、じつはそんなに多くの種類のはないのです。
業績や職歴がまったくない、何を聞いても応募者間で大きな差のない新卒者への面接のなら別ですが、
キャリアやスキルを期待されて面接交渉の場を与えられている中途入社志望者に対して行われる即戦力採用の場面では、基本的にその周辺の確認や詳細説明を求められることがほとんどです。
細かな違いはいろいろありますが、類似するタイプの質問を大きくまとめて例示すると以下の6種類に代表されます。
(1) 応募の動機や理由、応募先への理解(モチベーション)
(2) 離職、転職、再就職を行うに至った経緯・理由(ヒストリー)
(3) 簡単な職務の経歴、これまでの仕事(キャリア)
(4) 時にあげられる業務上の能力(スキル)
(5) 今回の募集内容についての確認(ワークスタイル)
(6) 代表的な仕事、業績、達成事項(エピソード)
これらの質問については、必ず聞かれる前提で、しっかり答えを用意することで心の準備も含め、十分に備えておくことができます。
ですから、実際に話そうとする言葉でプランを作っておくようにしておきましょう。
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