会話のキャッチボールを徹底する
コミュニケーションバランス
いろいろなコミュニケーション講座でも必ず言われることでしょうが、良好なコミュニケーションの基本は互いの情報発信量とそのレベルがバランスしていることです。
面接交渉全体を通じれば、特定募集職種・ポジションの期待情報を有している先方担当者がもっぱら説明を行い、その情報発信量自体は多くなります。
応募者が発信量的に負けないよう、自らの職務内容についてベラベラしゃべる必要はありません。
応募者が面接交渉でのコミュニケーションにおいて留意するべきことは、先方からの質問や問いかけに適正に応答するバランスです。
面接官が聞きたいと思っている量を超えて、応募者が情報を発する必要はなく、
適度に小出しにして、先方が食いついてくれたらどんどん説明やプレゼンのボリュームを増やすようにしますが、ここでの問題は逆の状況に陥ったときです。
話が多すぎて困るときではなく、話せなくなったときの打開法も学んでおかなければなりません。
どんなに十分準備をしたとしても、漏れることはあるでしょうし、言おう言おうと考えていたことが、ある一瞬だけ頭からボンと抜けてしまうこともありえます。
どちらにせよシマッタ! と思うあまり、
頭の中が真っ白になってしまってシドロモドロ、あぶら汗タラタラということではよろしくありません。
先方もいったいどうしたのかといぶかしむでしょう。
もしかしたらあなたがなにか深く考えて答えようとしているのかと期待を込めて待つかもしれません。
そんなこんながどんどんプレッシャーとして強まってしまう危険を回避するだめの方法がリバーステクニックです。
別名オウム返し技法とも言います。
なにか予想外の質問、もしくはあまりにも多様な意味を含む質問、問題の範囲が広過ぎる質問を受けて答えに窮してしまったときには、相手の発した質問の言葉を繰り返して、最後に確認の言葉を付加するのです。
会話とはキャッチボールのように互いが互いの言葉をきちんと受け取り、柏手に受け取りやすいように投げ返していくことです。
それでも受け取りようがないボールが投げられてしまうときはあるのです。
このようなときには、とりあえず、別のものでもなんらかのボールを投げ返せば、答えるべき順番が相手に移ります。相
手は当然自分の発した質問をよく理解しているはずですので、質問をより詳細に砕いた形にして再度提供してくれることになるでしょう。
こちらはその詳細情報を加味して、新たな質問として捉え、再度回答を考える機会を得るわけです。
例1 漠然とした質問
面接官 「〇〇〇業界は今後どうなんでしょうか。どうお考えですか」
これは、あまりにも広い質問で漠然としています。
こんな不明朗な質問には本来答えられないのが当然ですが、なんとか言葉のキャッチボールが進むように、あなたがリバーステクニックでボールを投げ返すのです。
あなた 「〇〇〇業界の今後についてですか」
または、
あなた 「〇〇〇業界についての私の考えですか」
間違っても「どうって、どういう意味でおっしゃってるんですか」などと対立点を鮮明にするような質問を発するべきではありません。
といっても、どうにも答えようがないような質問は出てきます。
しかしそれに対してでも、良好なコミュニケーションを放棄することなく、会話は続けていかなければなりません。
例2 知らない問題への質問
面接官 「求人実態を示す遅行指標のなかで着目しているものは何ですか」
あなた 「求人実態の指標のなかでの遅行指標ですか」
面接官 「有効求人倍率と失業率では少し開きがあるようなんですが……」
少しハイブローな質問だったとき、わからないものはわからないのですが、なんとなく聞き覚えはある。
これを全く知らないと思われては、あまりにも不勉強を見透かされるようでイヤだな、と思うときがあります。
とはいえ、知ったかぶりは絶対に避けるべきです。
ここでもリバーステクニックを使います。なんなら、完全にオウム返しをすることもありえます。
あなた 「求人実態を示す遅行指標のなかで私が着目しているものですか」
などです。
いずれにせよ、応募者からはなんら内容的に意味のある回答はしていなくても、
言葉を発したという事実によって会話構成上は、次は面接官がなにか話さなくてはならない状況にしてしまうのです。
例3 答えづらい質問の着地点を探すとき
面接官 「ところで今回の求人の給料賃金額についてはどう希望していらっしゃいますか」
あなた 「賃金や給料の額についてですか」
微妙なゾーンの質問には、先方の心積もりなどが知りたいものです。この例の給料希望額なども典型です。
先方はどれくらいの額を提示してくれそうなのか。高いのか低いのか。そして提示額を動かす気があるのかないのか。
あるとしたらどの範囲が許容範囲なのか、上がるとしたらどれくらいか、まさか下がるのか。
交渉ごとでは、一般的にできるだけ手の内を見せないほうが有利なことが多いようです。
こういうときもリバーステクニックによって、先方の回答から何らかの手がかりをつかめる期待が持てます。
こちらの回答はそれから出すようにできるでしょう。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:面接突破のコツ
トラックバック(0)
http://yg-away.biz/mt/mt-tb.cgi/294

